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【真作】金銀泥絵料紙墨書『後陽成院 宸翰 古歌御色紙』
後陽成院の筆による、藤原俊成」の代表作と知られる有名な和歌「またや見む 交野の御野の 桜狩リ 花の雪散る 春のあけぼ」の書写
「古筆了悦」辛卯明治24年10月 極札 (画像7)
(「古筆了佐」の解説が貼付されてますが、表印・裏印・押切印は「古筆了悦」のものです。「古筆了佐」は後陽成院と同時代の為、鑑定はあり得ません。又、「古筆了佐」の裏印は存在しないようです)
徳川宗家下賜 元徳川幕府大目付「河田相模守熙」 旧蔵
・ 元蔵相「河田烈」の『自叙伝』に河田熙が「明治32年の暮致仕、その時徳川宗家から後陽成院の色紙及法若真五律に金帛若干を副えて賜り」と記載。(画像9)
額装「岡村多聞堂」タトー箱入り
サイズ:額 タテ42.2cmヨコ38.5cm
本紙 タテ21.2cmヨコ17.3cm
*「河田烈自叙伝」(昭和40年9月河田烈自叙伝刊行会発行)から家系図抜粋
『山種美術館』が所蔵する後陽成院宸翰・新古今和歌巻『又やみむ』(重要美術品)と比較
『富士美術館』が所蔵する「古歌御色紙」(重要美術品)と比較・画像8
*河田烈自叙伝・山種美術館図録は本品に付属します。
【後陽成院】
後陽成天皇。第107代天皇。豊臣秀吉、徳川家康の時代に朝廷の尊厳回復に尽力。
【藤原俊成】
平安時代後期のから鎌倉時代初期の公家・歌人。藤原定家の父。
【古筆了悦】
古筆鑑定家。古筆家十二代、天保2年ー明治27年。東京帝室博物館に宸翰等多数献品。
【河田煕】
幕末から明治時代の武士。号は貫堂。幕臣、大目付、相模守。文久3年幕府遣欧使節団の目付としてフランスに派遣、「スフィンクスと日本のサムライ」の写真は有名。維新後も徳川宗家に仕え、静岡藩小参事。徳川家達の家扶。
儒家「佐藤一斎」の外孫、佐藤一斎(渡辺崋山の師)の学問的遺産は河田家が継いだと言われてます。
【河田烈】
大正、昭和期の大蔵官僚、政治家、蔵相、貴族院議員。愛警草廬は鵠沼の別荘。河田煕の甥、河田本家を相続。
【作品の状態】
作品自体に経年によると思われる汚れが有りますが、概ね綺麗な状態と思います。画像にてご確認下さい。
*作品が万一真作でない場合は、落札金額、送料の返金に応じます。鑑定料、交通費その他の経費はご落札者様の御負担でお願いします。ご落札後、60日以内に公的鑑定機関の領収書をご提示下さい。なお、画廊、美術商、目利きの方の鑑定は対象外とさせて頂きます。